西明寺三重塔
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指定期日
昭和27年11月22日
建立年代
鎌倉時代
数
1棟
説明
三重各層の間のバランスがよくとれたこの塔は、日本を代表する鎌倉時代の優れた建物で、若狭の明通寺の三重塔と一、二を争う名建築といわれます。檜皮葺(ひわだぶき)の美しい塔で、軒は軽快な弓形を描いて次第に上へ登っていきます。初重(一階)の戸口や窓の周りに、また各層の屋根の下に見える手の込んだ組物「斗拱(ときょう)」にも鎌倉時代の特徴がよく表れています。 塔内の壁や天井には巨勢金岡(こせのかなおか)一族によるとされる極彩色の絵が描かれています。塔の中心に金色の大日如来の像が据えられ、その周りの四本柱には32体の仏画があり、天井・長押(なげし)(横木)には極楽に咲く色とりどりの草花や極楽鳥が描かれています。四方の壁には法華経の教えを表した壁画が八面ありますが、絵の具の剥落が惜しまれます。四隅の丸柱には八大竜王が描かれ、その他の壁面もすべて絵で埋められています。
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更新日:2021年06月30日