法華経板木
指定期日
昭和62年3月30日
建立年代
南北朝~室町
数
48枚
説明
至徳3年ならびに応永廿年の銘がある。 版経の「法華経」を摺写するための版木です。縦26~28センチメートル、横89~96センチメートル、厚み約2センチメートルの桜材の一枚板を用いており、両面に文字が陽刻されています。両面にはしっかりと墨が付着しており、実際に使用された版木であることがわかります。 「法華経」全8巻を摺写するために、全部で61枚の版木が制作されたようですが、伝来の途中で13枚が失われて現在は48枚が残っています。 刊記は巻第3、6、7、8の4巻の巻末に確認できます。このうち巻第3には「至徳3年(1386)」、巻第8には「応永廿年(1413)」の年紀が見られることから、この版木が南北朝から室町時代にかけて制作されたものであることがわかります。また残る2つの刊記には「西明寺」と彫られており、この版木が西明寺で開板されたことを教えてくれます。中世寺院における印刷事業を知る上で貴重な資料となっています。
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更新日:2021年06月30日