唐櫃

更新日:2021年06月30日

唐櫃

指定期日

昭和59年3月30日

建立年代

南北朝時代

2合

説明

唐櫃(からびつ)は衣類や道具などを入れるものですが、西明寺の唐櫃は灌頂(かんじょう)という法要に使う仏具を入れているもので、蓋のある六脚付きの収納箱です。 檜作りの箱の外側は紅がらで色つけした透漆塗(すかしうるしぬり)で、内側は黒漆で塗っています。蓋の表には「西明寺灌頂仏具」と墨で書き、横にも同様の文字を入れ、さらに「観応元年(1350)庚寅(かのえとら)10月8日」と薬研彫(やけんぼり)(V字形彫)をしています。底板の裏には「五部鈴杵(れいしょ)近江国犬上郡甲良庄八色幡」と書いている簡素な唐櫃ですが、制作年代と使用目的のはっきりしている基準作として貴重なものであり、高い資料的価値があります。

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