西明寺日光、月光菩薩像
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指定期日
平成22年1月27日
製作時期
鎌倉時代
数
2躯
説明
本堂須弥壇上に、秘仏本尊・薬師如来立像の脇侍として、その厨子両脇に安置される日光・月光菩薩立像である。髪際高で四尺を測る。日光菩薩は日輪を載せた金蓮華、月光菩薩は月輪を載せた青蓮華をそれぞれ事物とし、悉皆金色身である。高い髻や装飾的に表された天冠台と髪際の表現、また腰布結び紐のうねるような表現などには、鎌倉時代以降に見られる宋代中国の影響を見て取ることができる。顎の張った頭部に突出の少ない目鼻を表し、衣の立体感を強調する直線的な表現などには、常善寺(草津市)阿弥陀三尊像の観音・勢至菩薩像との共通性を窺うことができ、概ね制作年代は鎌倉時代中期(13世紀半ば)と推察される。 なお、本像の光背台座も一部補修が施されているものの、概ね良好な保存状態を示しており、重要である。光背には各尊像ともに梵字を書した鏡面が十三面配されている。
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更新日:2021年06月30日