勝楽寺
慶雲山勝楽寺は、甲良町大字正楽寺にあり、JR河瀬駅から東南10キロメートルに位置している。寺前に清池をひかえ寺背に翠峰を負い、竹叢に囲まれた寺域は、南北朝の史話とあわせて、訪れる人々に懐旧の情をそそるに十分である。この寺域は、南北朝動乱期の近江守護としてまた室町幕府に侍所々司を勤める四職家の一つとして、特に当代に傑出した武将、佐々木(京極高氏道誉)が、多賀河瀬両氏を前衛として居住していた旧館址であって、勝楽寺もまたその道誉を開祖として創建された。凪に道誉は夢窓国師に参禅して臨済の蘊奥をきわめたが、当時の草創に当たっては、東福寺の雲海和尚を開山に招請し、寺号は道誉の諡号勝楽寺殿特翁道誉によって命名した。村名もまた明治のはじめ大字正楽寺と改めるまでは、勝楽寺と称していた。佐々木道誉の菩提寺として、勝楽寺にはその念持仏と伝える重要文化財大日如来坐像、道誉の三男高秀の画・讃になる重要文化財の道誉画像等を伝え、その墳墓をはじめとする遺跡もまた寺内に存している。
所在地 | 甲良町大字正楽寺4番地 |
---|---|
電話番号 | 0749-38-2041 |
交通アクセス | JR河瀬駅からタクシー約15分 |
地図情報
お問い合わせ先
産業課観光振興係
〒522-0244 滋賀県犬上郡甲良町在士353-1
電話番号0749-38-5069 ファックス0749-38-3421
メールフォームによるお問い合わせ
更新日:2021年06月30日